放浪者とホームシアターの意外な共通点

只今、シンガポールのMちゃん宅でホームステイしています。

いや?、シンガポールってムシ暑いんですね？今更?？って思われる方もいるかもしれませんが、私、自己中な生き物なので、蒸し暑いところだとカラッと乾燥してる方がいいわ?と思ったりしてる勝手なやつです（笑）。

ところで、シンガポールは今回（なんと！）２５年ぶり！！物価が高いので足が遠のいてましたが訪れないうちにシンガポールは激変してました。世界中国は数あれど、これほど最速で経済発展を果たした国はないと言っても過言でないのは（２５年前と比べて）一目瞭然。凄いと思うと同時に、あの南国特有の雰囲気が雲散霧消しちゃった代わりに、国全体が取引市場みたいにザワついてて、シティはテーマパークの似非っぽい雰囲気を醸し出しているのは残念至極。国を挙げて経済発展に邁進すると、得るものも多い代わりに失うものも多い典型だな?と第一印象。

ところで、長年のシンガポールの友人：Mちゃんですが、オーストラリアに駐在かと思いきや、なんと（！）移住してたのです。その移住に至った過程があまりにも壮絶なのでご紹介します。

Mちゃんはヨーロッパの学校を終了して９０年代初めにシンガポールへ戻ってきました。就職・結婚をし９５年に国民の８０％以上が住むという国営の団地を購入。新築に同じ年代の若いカップルばかりが住む広々とした住居だったそうです。国営の団地ということで、様々な制約がついているそうで、そのひとつに購入時から５年経たないと売却できないというものがあるそうです。Mちゃん夫婦は、そのアパートの立地・レイアウト・住人の雰囲気が気に入っていたので、売ることは考慮してなかったそうです。

ところが、変化が起きたのは２００４年ごろ。シンガポールは経済効果を上げるため、外国人労働者（及び投資家）の受け入れ規制を大幅に緩めました。数年でシンガポールの総人口は倍近くに膨らみ、地価や生産性は急上昇。２００７年末のリーマンショックも半年で回復し、その後のシンガポールの邁進は世界的にも有名です。

ただ、２００５年前後から急激な人口増加によってシンガポールは住居が不足し不動産価格が軒並み高騰。そこに目をつけた投資家の不動産投資も拍車となりシンガポールの不動産は年々売買・賃貸共暴騰。Mちゃんによるとシンガポール人は不動産投資をする人が多いそうで、その頃、団地のお隣さんの９０％が売却したそうです。その団地はシティから比較的近い割に、普通よりも広い面積の団地だったそうで人気物件となり、引っ越してきた2代目の住人たちは全く違うタイプ。1代目は会社員が多かったそうですが、2代目からは勤め人は姿を消し、夫婦共々一日中家にこもり家から出るのはお手伝いと子供だけという家族が一気に増えたのだそうです。Mちゃん曰く、通路であっても目も合わせない・挨拶もしない、家の扉は常に閉められ、玄関先には禁止されている警察仕様の防犯カメラを備え、家の人以外が呼び鈴を鳴らしても返答しない。子供のいる家庭は、隠しカメラと盗聴器を各部屋に設置しメイドさんを監視。（ついでに屋外からは、これで子供も監視しているらしい・・）。とにかく、２００５年以降にMちゃんの住む団地の雰囲気は激変したらしい。

そして２００７年、Mちゃん宅上階に引っ越してきた家族が最悪だった。ある日、上階から壁全体が揺れるような音が響いてきたので、上に覗きに行ってみると小さい男の子二人が家の中で大人とサッカーボールを壁に蹴っていた。「音が響くので、サッカーは外でやってほしい。」とお願いすると、大人が「自分はパイロットで子供と遊ぶ暇がない。今日は雨が降っているので家の中で遊ぶしかない。」と返答してきた。Mちゃんがそれでも粘ると、その自称パイロット（以降P）は「ここは自分の家だから。」と言い、さっさとドアを閉めてしまった。

理不尽な答えに唖然としたMちゃんの地獄はその翌週から始まった。窓から、大型のコンテナから（団地に！）グランドピアノを運んでいるのが見え、まさかと思ったらそのP宅に搬入した。そして、チューニングののち、毎朝６時半から夜２３時まで休みなしのコンサート用大曲の練習が始まった。奥様と子供三人、全員ピアノが趣味だそうで、深夜から朝６時まで休憩で、他１８時間は練習またはお遊びでひっきりなしにグランドピアノが鳴り響く。ピアノがならない深夜もまた酒盛りで大人数がひっきりなしに訪れ、その度にドアを叩きつけるので騒音しっぱなしになった。

こういう時、隣人達は自分の家に関わりなかったら一切見て見ぬ振りだそうで、警察に相談したら、公共の場での騒音には対処するが、屋内での騒音は家裁で仲裁してもらうようにアドバイスされ、その旨手続きをを取り通知した。そうすると、その後から、家の横の踊り場に小便を撒かれたり、ネズミの死骸が置いてあったり、ゴミが捨てられていたり・・と嫌がらせが始まった。また警察に相談すると現行犯でないとどうにもならないため、パトロールを強化すると言われただけだった。

結局、仲裁当日はPのメイドさんが来て”Pは日本、奥様は病気で来れない”といい、延期となった。

この時点で３年が経過しており、Mちゃんは聴覚過敏症と耳鳴りを発症してしまい不眠症も併発し自律神経失調及びうつ病と診断された。

Mちゃんによるとシンガポール人は生活音の騒音は気にならない人が多く、騒音に関する規制もあってもなくても同じ・・という状態らしい。Mちゃんのご主人も、Mちゃんが自律神経失調に陥るほど騒音に苦しんでいるというのが理解できなかったらしく、そのうち慣れるだろう・・くらいに思っていた。精神科医から重度のうつ病で自律神経が云々と説明を受けた時も、騒音が原因とはなかなか受け入れられなかったらしい。

その彼は企業で働く建築士で、Mちゃんの病気を受け止めたのち、国営団地は貸すことにし、コンドミニアムに引っ越しを決めた。

万全を期して最上階、それで全て解消するはずだったのだが・・なんと高層アパートは車や近所の騒音が這い上がって来るのに、引っ越した後気がついた（笑）。

まあ、でも、窓を閉めれば大丈夫・・と思っていたら、なんと下階からの音が這い上がって来たらしい。下の人、ホームシアター持っていて２４時間ビートの効いたダンスミュージックやPCゲーム音を流してて、そのベース音が床や壁に響いてくる。ここでも聴覚過敏のMちゃんは眠れずパニック障害も併発。

ご主人はその後もコネを生かして最低の防音加工がしてあるコンドミニアムを探し続けた。東京のタワマンのようにダブル床構造の建物を探したらしいが、事情通から、そういったアイデアは多く出るが、それに使うスペースで階数が数個増やせるとしてデベロッパーが忽ちに却下するので、シンガポールにはどんなに高価な不動産でも防音壁とか防音床といった設備はないと聞かされた。

睡眠導入剤などの影響で仕事もやめてしまったMちゃんはパニック発作も頻繁に引き起こすようになり、日常の生活も難しくなっていった。

それを見かねたご主人がシンガポールでの生活を諦めオーストラリアへ移住を決意。２年の準備を経て２０１４年に移住したそうだ。

ご主人はオーストラリアで不動産会社に職を得て、Mちゃんは専業主婦。今、彼女の症状は改善している。シンガポールの団地とコンドミニアムは賃貸にしているそうだ。ただ最近大幅に賃貸料が下がっている割には借り手が少ないそうで・・団地の方は、それでも立地と安価で店子は見つかるけれど、コンドミニアムはここ一年空家だそうだ。

そこで今回一ヶ月くらい私がホームステイして、掃除して空気を入れ替えるお手伝いしてるわけです。Mちゃんは、自分の家なのに騒音が限界にきたらホテルに避難（笑）。自分の家なのに住めないなんて可哀想・・。

実際、ホームステイしてみて、シンガポールの住居って見栄えはいいけど、価格の割には建材や建物の構造が見合ってないような・・確かに外や建物内の騒音は私でも気になるくらい煩い。シンガポールはこうなんです・・といってしまえばそれまでですが、もう少し人間のQOL(Quality of Life)を考慮できないのかな？Economy of Lifeは十分あるんだし・・、あ、でもEOL=QOLって考えなのかなぁ?とか、QOLはお金で買えないのか？とか・・ちょっと考えさせられてしまった。

エリートとお金持ちの国っていうイメージのあるシンガポールですが、実際、地元の人たちのQOLは大変なようで、騒音だけでなく他の理由からも外国に移住するシンガポール人は多いそうです。オーストラリアとかNZ、タイやカナダが人気なのだそう。

Mちゃん情報によると、シンガポール人の移住先で最近は日本も人気上昇中なのだそう。日本に帰ったら、お隣がシンガポール人ってことも将来あるかもね？

騒音から逃れるため、シンガポールからオーストラリアへ移住したMちゃんの物語でした。

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ビジネスマンが選ぶ超イカしたホームシアター10選

パイオニアのTV用ホームシアターのリモコンの反応が悪くなったので修理しました。

裏蓋のビスを外し分解します。

反応の悪いのは電源スイッチボタン。

リモコンの原理は、ボタンを押すことでゴムの裏に塗布されたカーボンが基板の接点を接続し電源を入れる。

反応が悪い原因は、ゴム部の汚れかゴムに塗布されたカーボンが薄くなって反応が悪くなる。

ゴム部のカーボンは薄く塗布されているので、擦らないように清掃して反応をみる。

清掃ではNGだった。

カーボンの再生法としては、鉛筆の芯を擦り付けるか鉛筆芯の粉を接着する方法。

カーボンの粉を接着剤で塗布するのは耐久性が不安だったので・・・。

とりあえず簡単で確実な方法を取りました。

ゴム部にゴムと金属が接着出来る接着剤を塗布し、台所で使うアルミ箔を小さく切って貼り付け。

リモコンを組み立ててスイッチON。

バッチリ反応しました

修理費はタダで経費削減が出来ました

ホームシアターの本質はその自由性にある

長い帰省を終え、今日の夜帰宅しました

やっぱり家は落ち着く?

そしたら、寝ない寝ない

太陽に当てる作戦を決行！

天気よくて気持ちよかったです

３時すぎに起きる

言ってる隙に

ありがとうございます

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